メタボリックシンドローム/減量
栄養欠損と並んで肥満も慢性疾患の大きな原因です。肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥)が原因であるので、このように内臓脂肪型肥満によってさまざまな病気が引き起こされやすくなった症候群のことを、メタボリックシンドロームと言います。脂肪細胞が増大するにつれ、脂肪細胞自体が産生するアディポサイトカイン(TNF−α、レプチン、アンギオテンシノーゲン、PAI−1)という生理活性物質の分泌が増え(アディポネクチンという物質は脂肪細胞増大に伴い分泌低下してくる)、様々な病気を引き起こします。TNF−αはインスリン受容体のチロシンキナーゼ活性を低下させ、インスリン抵抗性を惹起します。また腹腔内脂肪から遊離した大量の遊離脂肪酸(FFA)が門脈経由で肝臓内に流入すると、高インスリン血症やインスリン抵抗性を生じ、これらが原因で糖尿病を発症します。インスリンがたくさん分泌されているのに、インスリン抵抗性といってインスリンの効きが悪くなり血糖が下がらなくなるのです。ですからこういう病態には、インスリンの分泌を促すSU剤という薬を使うべきではなく、まずは減量することが大切なのです。SU剤を使うとインスリン分泌がさらに過剰になってしまいます。インスリンが過剰に分泌されると脂肪を分解させるリパーゼ活性が低下するので、脂肪分解能が低下しますます太ってしまいインスリン抵抗性がさらに増すという悪循環に陥るのです。レプチン・アンギノテンシノーゲンは高血圧発症に関与しますし、PAI−1は血栓形成を促進し、虚血性疾患の発症のリスクになります。アディポネクチン分泌低下は動脈硬化の原因になります。肥満がベースにあって、上記のような糖尿病、高血圧、虚血性疾患、などを発症している場合には、減量による脂肪細胞の縮小が、唯一の根本的治療になりますが、日本の医療機関では適切な減量指導を行えるところは皆無ですし、発症の原因を理解していないので、すぐに血糖降下剤や降圧剤の処方を開始します。適切な減量で大半の方は投薬が不要になりますので、是非とも減量に取り組んでください。gdmクリニックでは、VLCD法による減量治療を行っています。
ダイエット用補助食1か月分:63,000円
補足
好きなだけ食べて痩せられる方法などありません。カロリーを控えた高タン白質、低炭水化物・糖質の食事が減量の近道です。筋肉が落ちたことによる体重減少では意味がありません。脂肪細胞が諸悪の根源ですので、脂肪を減らさなくては意味がないのです。肉は太る・不健康というイメージをお持ちの方が多いようですが、霜降りの肉を大量に食べなければ太りません。炭水化物や糖質の過剰摂取分が脂肪に変わるのです。市販のダイエット食品の中には、利尿剤や下剤を含んだものもあるようですが、いずれも脂肪を減らす作用はありません。