診療案内

診療内容
女性の原因不明の症状
女性のうつ症状・慢性疲労
不妊症
生理不順・無月経
月経前症候群(PMS)
更年期障害
関節リウマチ
大人ニキビ・ふきでもの
アトピー性皮膚炎・湿疹
女性の薄毛・抜け毛
ガンの高濃度ビタミンC点滴
胃・大腸カメラ/ピロリ菌
糖尿病合併症予防
心筋梗塞・脳梗塞予防
肝硬変・肝がん予防
変形性膝関節症
加齢性黄斑変性症
慢性疲労
栄養素説明
gdmクリニック 取扱い栄養素

慢性疲労

慢性疲労を呈する原因は様々です。原因に応じた治療をしなければいけません。

慢性的な疲労を引き起こす病態
1. 鉄欠乏
鉄はエネルギーを産生するミトコンドリアの材料なので、鉄不足になるとエネルギーの産生がスムー
スに行かなくなり「すぐ疲れる」、「眠っても疲れがとれない」、「朝が起きられない」などの症状が出現します。月経過多の女性や肉を食べない菜食主義の方は鉄欠乏になりやすいのは当然ですが、成長期の子供も、身体の成長に伴い鉄の需要が亢進するため男子でも鉄欠乏になります。また成人男性でも胃にピロリ菌感染がある方は鉄欠乏になるケースがありますので、胃カメラをしてピロリ菌の除菌を行うと速やかに鉄欠乏が改善します。

2. 機能性低血糖症
血糖値が急上昇・急降下したり低いままでとどまったりして、精神的・身体的にさまざまな症状(疲労感、思考力低下、イライラ、めまい、ふらつき、眼前暗黒、頭痛、朝起きられない)を引き起こす疾患です。インスリンを過剰に分泌させる糖質(パン、麺類、お菓子)の摂取量が多くタン白質の摂取量が少ない、摂取カロリーが少なすぎる、食事と食事の間隔があきすぎる、などが低血糖の原因になります。
脳以外の細胞は、脂肪酸、ケトン体、アミノ酸などをエネルギー源にすることができますが、脳は主にブドウ糖をエネルギー源としますので、低血糖になると脳が正常に機能しなくなり、精神神経症状を呈します。また血糖が低下すると副腎からノルアドレナリン、アドレナリンなどの血糖を上げるホルモンが分泌されます。これらのホルモンは交感神経緊張ホルモンなので、頭痛、筋肉のこわばり、イライラなどの症状を惹き起こしたり、自律神経のバランスを乱したりします。
機能性低血糖症を正確に診断する場合は、5時間糖負荷試験注を行う必要があります。治療方法は食事療法(小麦粉を断つ、砂糖の入ったものを断つ、消化吸収が緩やかなタン白質を中心にした食事にする、白米は茶碗1膳にする)とセロトニン分泌を増やす栄養アプローチになります。
(注:当院では5時間糖負荷試験は実施しておりません)

3.副腎疲労症候群 
 慢性的なストレス、栄養不足、不規則な生活、過労、低血糖症などによって副腎に長年負担がかかることで副腎が疲弊し、抗ストレスホルモンをうまく分泌できなくなる病態。朝起きられない、うつ、性欲低下、関節炎、皮膚炎、塩分を欲しがる、などの症状が見られます。診断にはDHEA-S注1の測定を当院では行っております。高濃度ビタミンC点滴注2や栄養摂取、DHEAの補充、ライフスタイルの見直しなどで治療します。

注1:DHEA-Sの検査は自費で4,000円の消費税になります。
注2:高濃度ビタミンC点滴について
   アメリカ製のビタミンCを1回に25~75グラム点滴する治療方法。
   アンチエイジング、美肌、アトピー性皮膚炎、副腎活性化、免疫活性化、癌治療目的などで実施しています。点滴料金はグラム数によって変わります。11,340円~18,900円。

4.食物遅延型アレルギー
 食べてから半日から数日経って起きるアレルギー反応。皮膚炎、頭痛、微熱、倦怠感などの症状を呈します。IgG検査検査を行ってアレルゲンを同定しますが、日本国内では検査ができないので血液検体をアメリカに送って検査する必要があります。治療はアレルゲンとなっている食べ物を除去するのみ。検査代は3万円強(為替レートで変動あり)

5.リーキガット(腸管漏出症候群)
 腸管は免疫活動を担う重要な臓器ですが、腸粘膜を健全に維持するための栄養の不足や腸内細菌叢の乱れによって腸粘膜に隙間ができて、本来免疫反応で排除されるべき異物が体内に侵入することが原因。発熱、倦怠感、皮膚炎、頭痛、関節炎などの症状を呈します。栄養摂取による腸管粘膜の健全化、腸内細菌叢の改善などを行います。検査は、尿中のラクチュロース/マンニトール比の測定になりますが、検体をアメリカに送る特殊な検査なため当院では実施しておりません。

*その他に慢性疲労を呈する原因としては、甲状腺機能低下症や慢性感染症などがあります。

栄養素代

1万~3万円/月


◆コラム:「鉄不足にはほうれん草を食べましょう」は間違った指導
 鉄欠乏性貧血の患者さんに医師や管理栄養士が「ほうれん草やひじきなどをしっかり食べましょう」と指導していますが、これは大間違いです。確かにこれらの食材には鉄が豊富に含まれていますが、植物に含まれる鉄は全て非ヘム鉄なので吸収率が非常に悪く3~5%くらいしか吸収されません。そのため貯蔵鉄がなかなか増えてくれません。吸収のいい鉄は動物が持っているヘム鉄です。レバーや赤身の肉にヘム鉄が多く含まれていますので、肉を食べない菜食主義の人は鉄欠乏に陥りやすいと言えます。

◆コラム:摂取するならヘム鉄を
 鉄の補給ならわざわざ高いサプリメントでなくても保険の鉄剤でよいのではないかと思われるかもしれません。しかし、保険の鉄剤は無機鉄なので吸収率が悪くなかなか貯蔵鉄が増えません。無機鉄はフェントン反応を引き起こして活性酸素を発生させる危険な金属なのです。鉄剤を飲むと、胃痛・吐き気・便秘・下痢などの胃腸症状がよくおきますが、これも活性酸素が胃腸の粘膜を障害するためです。ならば鉄剤の注射をすればよいかと思うかもしれませんが、無機鉄の注射はもっと危険で、タン白質と結合できなかった無機鉄は利用されずに肝臓、心臓、膵臓などの臓器に沈着してそこで活性酸素を出し続けます。無機鉄の発生する活性酸素は発癌の因子になります。
 市販のサプリメントでもヘム鉄20mg含有などと書いてあるものがありますが、これにもトリックがあります。ヘム鉄パウダーが20mg含まれているのですが、ヘム鉄パウダーの鉄の濃度は1%なので実質ヘム鉄の量は0.2mgしかありません。gdmクリニックで使っているヘム鉄には1粒中8mgの鉄を含有しています。ちなみにレバー100g中に含まれるヘム鉄の量は10mg程度です。

【カルテ1】大学の総合診療科を紹介されるも原因不明のまま治療されていなかったAさん
 微熱、倦怠感、息切れ、疲労感、めまい、頭痛、腹痛などの様々な症状に悩まされていた会社員のAさんは近くの内科を受診しました。血液検査の結果は特に原因となるような異常を認められなかったそうですが、症状が強いこともあり大学の総合診療科を紹介されました。大学病院でも膠原病などの詳しい血液検査や胃や大腸内視鏡検査を行いましたが、軽度の貧血を指摘されるのみでした。貧血も軽度なので特に鉄剤の処方もなくただ定期的に血液検査をするだけでした。
 なんの処置もしないのですから当然症状は改善せず、ついに休職することになってしまいました。困り果てたAさんは、ネットで検索し分子整合栄養療法に辿りついてgdmクリニックを受診されました。血液検査で貯蔵鉄の枯渇、副腎皮質で産生されるDHEA-S値の低下、ビタミンB群やタン白質の不足を認めました。典型的な栄養欠損による症状と思われましたので治療は簡単でした。治療用のヘム鉄、ビタミンB群、ナイアシン、ビタミンCなどの摂取を行うと速やかに症状は改善しました。


【カルテ2】栄養療法で登校できるようになったBさん
 高校生のBさんは、頭痛・めまい・微熱・疲労感・朝起きられない、などの症状が出現し、徐々に症状が悪化してきました。近くの病院を受診し、血液検査・脳のMRI検査・髄液検査などをしましたが、いずれの検査結果にも異常が見あたりませんでした。結局「うつ病」と診断されて、抗うつ剤を処方されました。しかし症状がよくなるどころか、吐き気までもよおすようになったので薬の副作用を疑われ服薬はすぐに中止になりました。その後も症状が続くため複数の医療機関を受診しましたが、「慢性疲労症候群」や「起立性調節障害」と診断され、漢方薬や昇圧剤などが処方されました。しかしそれでも、Aさんの症状は一向に改善せず、ついに高校を休学することになってしまいました。
 ご家族がなんとか改善できる治療方法はないかと調べた末に、gdmクリニックに相談来られました。分子整合栄養医学的な血液検査をすると、ヘモグロビンの値は基準値内にありましたが、貯蔵鉄の値が測定不能なくらい低値でした。その他にタン白質・ビタミンB群不足や低血糖も認められました。1日48ミリグラムのヘム鉄とともにタン白質、ビタミンB群などの処方を開始しましたが、1ヵ月経った時点で、まだ症状の改善が見られないと言うので再度血液検査を行なったところ、貯蔵鉄の上昇が見られませんでしたので、ヘム鉄を一日あたり72ミリグラムに増量しました。すると一ヵ月後の血液検査で貯蔵鉄の上昇を認め、それにともない、めまいやふらつきなどの症状が軽減してきました。
 その後も、栄養療法を続けていくと、やがて朝起きられるようなり、めまい・頭痛・微熱といった症状も治まり、ついに学校に通えるまでに回復し、無事大学にも合格されました。
 

◆コラム:摂取する量が重要
 先述のBさんのようにヘム鉄を1日48mgも摂れば貯蔵鉄は増えてくるのが普通です。しかし、消化や吸収の能力の差、精神状態(副交感神経が優位になっていないと消化吸収がうまくいかない)などの影響で同じ量を摂っても治療効果に差がでてきます。ですから鉄不足には一律この量を飲めばいいと言う基準はなく、とにかくデータが改善するまで摂取量を増やすこと(容量依存性に効果を発揮する)が重要になってきます。薬の場合は異物なので解毒排泄しないので過剰摂取は危険な場合がありますが、ヘム鉄は生体内分子なのでたくさん摂取したからと言って薬のような副作用は起きません。