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妊娠中の患者さんが通院中の産婦人科で血液検査をしますと言われたときに、「フェリチンも一緒に測定してください」と産婦人科医に頼んだところ、「その必要ない」と言って検査してもらえなかったそうです。その産婦人科医曰く、鉄の摂りすぎは肝臓に沈着してカラダに悪いから鉄のチェックなど不要、とのこと。産婦人科医の多くは、妊娠中は軽い貧血になってあたりまえ、そんなの大勢に関係ない、と思っているのでしょう。しかし、鉄はコラーゲンや粘膜を形成するのに欠かせない栄養素です。鉄不足のお母さんから、心臓の壁に孔が開く中隔欠損の赤ちゃんが生まれやすくなることを知らないから平気でフェリチン値などどうでもいいと思うのでしょう。
鉄剤の静脈注射は、過剰な鉄が肝臓などの臓器に沈着し、活性酸素をだしますので、鉄剤の注射はしないほうが無難です。しかし、ヘム鉄はフェントン反応を引き起こさないので活性酸素を発生させませんので、ヘム鉄の摂取は全く問題ありません。それどころか妊娠中の女性には是非補充していただきたい栄養素です。

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