院長の独り言

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抗がん剤の副作用軽減

白血病であることを公表された競泳女子選手の池江璃花子さんが、抗がん剤治療を受けられているのはみなさんもご存じかと思います。池江選手は、ツイッターを更新し「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです。三日間以上ご飯も食べれてない日が続いてます。」と苦しい闘病生活の状況をつぶやかれています。
白血病は血液のがんですが、抗がん剤がよく効きます。しかし、副作用も激しく、嘔気・嘔吐・下痢・白血球減少などが見られます。抗がん剤の作用機序を簡単に説明すると、活性酸素を出して細胞分裂を阻害してがん細胞を殺します。分裂の速い細胞ほどよく抗がん剤が効きます。血液を造る骨髄は分裂が早く2~3日で入れ替わります。分裂が早い臓器なので白血病に抗がん剤がよく効くわけです。しかし、骨髄と同様に分裂の速い臓器があり、それが小腸です。ですから小腸は抗がん剤のダメージを受けやすく、嘔気・嘔吐・下痢などの消化器系の副作用が現れてしまいます。
大人の免疫の主役は腸管ですが、抗がん剤は腸管にダメージを与えるので免疫を低下させてしまいます。また、腫瘍免疫の主役である細胞性免疫の活性にはタン白質の一種である補体が関与しています。補体は、がん細胞などの異物を捕捉し、NK細胞やマクロファージの貪食作用を促進させますが、補体レセプターは赤血球の膜表面に存在しています。抗がん剤の副作用でタン白質が食べられなくなり補体が低下する、骨髄抑制で赤血球が減り補体がうまく機能しなくなる、などといったことも腫瘍免疫を低下させてしまいます。ですから、抗がん剤の副作用を軽減する栄養アプローチを行うことは、腫瘍免疫能の低下を防いでくれるわけです。
小腸や骨髄に必要な栄養素を摂取することで、嘔気などの消化器症状や白血球減少を軽減すると同時に腫瘍免疫能の低下も防いでくれることが可能です。これは、白血病の治療に限ったことではなく、肺がん・乳がん・大腸がんなど全ての癌に対する抗がん剤治療に有効です。